遊びと子どもについて語り尽くす

地域に子どもの遊び場を作るプレイリーダーという仕事をしています。

冒険遊び場(プレイパーク)と子どもの「やってみたい」❷

❷「子どもの"やってみたい"を尊重する」というのは、もちろん「ただ子どもの要求に従う」という事ではありません。

 

 例えば、遊び場の閉場時間、子どもが「まだ帰りたくない!もっと遊びたい!」などと癇癪を起こしている時はどうでしょう。余裕のある返答が出来ない時もあるでしょう。しかし、普段から意識する事で、自分が"聞く耳を持つ"というのは可能になるかと思います。

 

 例えば、「帰りたくないのかあ」と、子どもの気持ちを噛み締めてみる。それが出来たなら、言葉をただ伝え返すだけでも子どもからすれば「聞く耳を持たれた」ことになるかもしれません。

 また、その子どもをよーく観察していたのならば、「まだ何かやりたい事がある?そういうわけではないけど、ただ気持ちを受け止めて欲しい?」などと、言動からは容易に読み取れない、深い動機を見立てる事ができるかもしれません。それならば、「今はまだここにいたいのかな。それをわかって欲しくて嫌な気分かい?」などと聞いてみれば、ヒントを得られるかも、しれません。

 

 こんなふうに、子どもの感情に全身で耳を傾ける事が出来たなら、「子どもを説得したり、だまくらかしたり、力づくで帰らせる以外にも選択肢はあったんだ」と気づきます。※子どもがこれで帰るかどうかはわかりませんが。

 


 聞く耳を持つ事は、僕自身が自分を追い込まずに、自由に解き放たれるための重要な要素です。