遊びと子どもについて語り尽くす

地域に子どもの遊び場を作るプレイリーダーという仕事をしています。

冒険遊び場(プレイパーク)と子どもの「やってみたい!」❸

❸子どもの気持ちを尊重しようとするあまり、いつの間にか自分自身に無理強いしてしまう事があります。

 

 例えば僕が自分の感情を隠してばかりいると、共に過ごす子どもにとっては「何をしても怒らない都合の良い大人」ではあっても、「一緒にいて安心できる人」にはなりきれてないと思うのです。だって、感情が読めないんだから。

 また、そもそも僕が無理をして心や体を壊してしまったら、遊び場の運営に支障をきたすと思います。すると、それは子どもが居場所を失くす事になりかねません。

 

 だからそんな時は、「僕自身の感じ方も、キミの感じ方と同じくらい大切にする価値がある」と思い出すようにしています。もちろん「自分の欲求に関して子どもに一歩も譲らない」ということではありません。
 
 例えば「あと1時間もしたら、僕は家に帰って明日のために準備する必要があるんだ。だから、子どもがいつ帰るか分からない事に、こんなにもヤキモキするんだな」などとハッキリ言葉にしてみます。1人でこれを呟いてみたり、可能なら子どもに直接相談してみたりします。すると、残りの遊び時間を決める流れになるかもしれません。そうはならないかもしれませんが。

 

 それでも、言葉にしないよりは、僕自身の折り合いがつく事が重要なのです。

 

 決して簡単でも便利でもないと思いますが、子どもが自分を大切に想える事が望みだからこそ、僕は自分の感情も子どもの「やってみたい」と同じくらい大切に考える事にしています。