遊びと子どもについて語り尽くす

地域に子どもの遊び場を作るプレイリーダーという仕事をしています。

ルール違反と子どもの遊び


「ルール違反した子どもには相応のペナルティを課すべきだ」。割とこう言う意見の方は多いと思います。その人なりに、素行の荒い子どもの未来を案じているのかもしれないし、もしくは、場の秩序を重んじているのかもしれません。

僕の場合は職業柄、子どもが遊びの中で自らルールを定め、それを喜んで守る姿を頻繁にみかけます。
そしてそれは、彼等が罰を警戒するから、ではありません。ルールに則る意義(成し遂げる楽しさ、それを共有できる心地よさ)を感じられるようになったからです。もちろんそうなるまでには、それぞれ紆余曲折を経るわけですが。

 

子どもは自ら遊んで、それぞれで発達します。

 

僕は彼らの遊びの日々を通してそう実感しているので、こどもにルールを要求するのは(それがどんなルールにせよ)どうしてもためらいがあります。なので、要求はできるだけ提案として見直して、フェアに、一緒に考えるスタンスを取ります。

それに、僕がやってるのはたかが遊び場だから、来るのも来ないのも自由。ルールを守らせることなんかより、彼らが選んで、関わり続けられるように、尊重と共感で作る信頼を損なわないことが、僕の社会的な役割だと思っています。